2016年04月17日 22:42   我家の秘密

クマにゃん

ボクたち猫は我家の秘密を知っている。信じてもらえるかどうかわからないけど、
家には怪物がいるんだ。

あいつはいつもは階段下の物入れの中にいる。多分、そこが巣なんだと思う。
見た感じはオパビニアにそっくりだ。オパビニアを知ってる?
オパビニアは、カンブリア記の海に住んでいた生き物なんだ。最初、ボクはその怪物が
オパビニアの突然変異だと思ったけど、物入れの中に水はないからオパビニアの突然変異
ではなさそうだ。まだ誰にも発見されたことのない生物を見極めるのは難しいもんだね。
ボクは生物学者の苦労がよく分かるよ。

あいつは、定期的に物入れから出て来る。きっと餌を探しに出てくるんだろう。
足は3本、オパビニアは目が5つあった。偶然だけど、どちらも奇数個だ。
そこで、ふとボクは思い出した、古代の生き物は海で生まれて徐々に生息域を海から陸へと
広げていったんだってね。もしかすると、あの怪物はオパビニアが進化した生き物かもしれないぞ。
もし、ボクの予想が正しければ、論文をネイチャーに投稿しなくちゃ。

他の特徴は、うなり声と長いシッポだ。あいつは餌を食べている間、ひどく騒々しく鳴くんだ。
体は大きいのに床の上のとても小さなものを食べる。まあ、最大のほ乳類のシロナガスクジラも
小さなオキアミを食べるくらいだから、驚くには値しない。

シッポは、太めの紐みたいで幅が狭い。シッポの先には、サソリみたいな針が3本ある。
あ、そうか、きっとあれは毒針だぞ。ボクたち猫は、あいつが物置の巣から出てくるときに十分に
気をつけないといけないな。

あいつは、人間に懐いているように見える。いつもまるで犬のように人間と一緒に歩くんだ。
見た目に反して、実は寂しがり屋なのかもしれないぞ。

ボクの猫家族のみったんとミドン君は、あいつが怖くて近くに行ったことがない。ボクは、あいつが
ただ強がっているだけだと思う、だとするとそんなに怖がる必要はない。

よーし、あの怪物と友達になってみよう。もし、ボクと怪物が仲良くなれたらあいつだって
毒針でボクのことを刺したりはしないだろうし、あいつが何者かも調べられる。

さてと、友達になるためにまず最初に何をすべきかな?
とりあえず、名前を確認しないといけないね。
これは礼儀の基本だ。

ねえ、そこの人間。あの怪物のフルネームを教えてくれよ。
えっ、何?あの怪物のことを知らないはずは無いだろう!
あの、赤くて騒々しくて、いつも階段下の物入れで寝ている奴だよ。何?あ、そう、オッケー。

ボクはこれからバキューム・クリーナーと友達になるにゃ。

橋の上のミドン君(ただ今、避難中)

※ この文章は、練習のために書いている英語のブログThe monster in my house
を大雑把に日本語訳したものです。

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